スタッフブログ
サッシ取付 完璧を求めて
愛知県大府市を中心に岐阜・三重でも注文住宅の新築やリフォーム、建替え・店舗を手掛ける株式会社Aoken大工スタッフです。
冊子って、真っ直ぐ取り付けられてるなんて当然の事だと思いますよね。
我々の言い方ですと、
真っ直ぐの事を
建て起こし、 起き、垂直なんて言うのですが、実際にどの様に取付してるか紹介しようと思います。
特に難しい事は無く、サッシを仮で置いたらレーザー墨出し機で垂直を確認しながら固定するだけではあります。 一般的には。
少し含みを持たせた言い方をしましたが、違和感を感じた人は凄いです。
なぜかと言うと、同時に水平も見なければ意味が無いからです。
水平が悪いのに垂直だけ合わせてもサッシ枠が台形にひしってしまう事になります。
しかし、全てのサッシの水平を確認した上で垂直を見て取付してる職人を私は未だかつて見た事がありません。
垂直は上棟時に大工さんが糸や針を使って建て起こしを見ながら家を建てていきます。
家の傾きの許容範囲は3/1000とされてるので、
1メートルで3ミリまでは許容とみなされます。
新築時ですと相当悪いです。
3メートルで9ミリも悪ければ新築時ではぶっ壊すレベルです。
実際のところ、新築時での傾きは3メートルで3ミリだと僕の感覚では悪いです。3メートルで2ミリまでに抑えたいところです。
垂直は職人次第で悪くなる と、頭の中に感覚があるので、サッシは垂直を確認した上で取り付けます。
でもなぜ水平は確認しないのかというと、基本的には水平は悪くならないと考えてるからです。
基礎の上に土台、柱を建て梁をかけ屋根で、下へ下へ荷重がかかる為、基礎が水平なので基礎が沈まない限り家は水平になるからです。
しかし実際サッシを仮置きして水平を確認すると悪い場合は全然あります。
それは基礎が悪いからではなく、柱の長さが1㍉違えば水平も変わるし、柱が浮いて沈みきってなければ1㍉高くもなります。
その様なことが起こり得ると知ってはいても、水平を確認しない理由としては悪いとしても1㍉や2㍉の世界なので許容でしょって考えだと思います。
引戸だと調整機構が備わってるので調整でなんとかなりますし。
でも、水平を軽視するととんでもない不具合が起こる場合もあるのです。
横幅がとてもでかい冊子だと左と右は良くても真ん中が下がってたり、調整機構がないサッシの種類もあります。
私は0.5㍉単位でパッキンをかって調整しています。
(画像は縦枠の中間も膨らんでないか確認)
そんなにシビアにみても躯体は木だから動くし痩せるし膨らむよって言われる事もあります。
(画像 水平を確認)
でも水平が1㍉悪い事を確認した上で作業進めるのと、
確認もしない、悪い事も知らなくて作業を進めるのとでは訳が違うのです。
仲の良いサッシ屋さんからは建て付けが1㍉悪いものなら今回は手を抜きましたね、作業が荒いですね、とニヤニヤ冗談混じりで言われます。
全く悪く無くても褒めてもくれませんし何も言ってきません。
私も黙らせてやろうと必死になって調整する訳です。
まぁ良い相乗効果でしょうね。
他にも注意する点は 網戸の問題や樹脂冊子は独自の固定方法があったり、サッシごとに抑えるポイントが違ったりなど色々と自分なりに考えてやってます。
他の人がサッシを取り付けるより2倍は時間が掛かりますが、後の仕事が楽になったり気密性能にも良い方向に働くので。
ちなみにレーザー墨出し機、定価で37万円
定期的に精度の補正をメーカーに出して点検しています。
点検及び補正で 4万円
高すぎる、、、


