スタッフブログ
耐震等級3 +α②
愛知県大府市を中心に岐阜・三重でも注文住宅の新築やリフォーム、建替え・店舗を手掛ける株式会社Aoken大工スタッフです。
続きの話なので前の記事から読んでくれると嬉しいです。
前回までは最高基準の耐震等級3は必ず取るって話でしたね。
地震についてもう少し深掘りします。
地震の対策として耐震、制震、免震が有ります。
誤解が生まれないよう前提しておきます。
極端な話、タワーマンションと平屋では当然揺れ方が違うので対策は違います。
ここでは2階建の30坪程度の戸建とします。
優先順位① 耐震
構造計算かけて耐震等級3を取得して震度7程度の揺れに耐えれる家を建てます。
字のごとく 『耐える』 です。
揺れに耐えれるだけの頑丈な家『固』 をまずは持たせます。
上記だけでもかなり安心です。
これ以下は弊社ではオプションです。
優先順位②制震 (理想は免震)
基本ベースは『固』を追求。しかし固が限界に達すると破損します。
破損する前に力を受け流す部分を作るのが制震
大まかには2種類あって、
※車のサスペンションの様なショックアブソーバー型
震度1の微弱な揺れからでも動き始める壁倍率の計算に入らない装置 。
震度5の揺れを震度4や3に抑える効果が有り、繰返し余震で倒壊すると言われる塑性域に達してしまうのを防ぐ効果が有ります。
アルミの板を少しの力で曲げるだけでは、しなるだけで元の形に戻ります。(弾性)
力一杯曲げると元には戻りませんよね
それが塑性です。
実際に自動車メーカーのYAMAHAやビルシュタインからも開発されてます。
※もう一つは鋼製筋交型
震度5以下の揺れは筋交としての機能を発揮し、震度5以上になるとダンパーが動き出し滑るような動きで力を逃す壁倍率がある装置が有ります。
どちらが良いのかは業界でも論争が絶えないのでなんとも言い難いですが、
鋼製型は1つの装置が高いです。
一棟で1階に4つ装置されてるだけなんてザラです。
4つで本当に意味あるのか?と思ってしまいます。
あるメーカーの公開されている実験動画では全ての壁に装着して実験してました。
全部の壁に装着したら20箇所以上あるぞ?
そりゃ効果あるよね。
いったいいくらかかるのよ?
カタログにそんなこと書いてないけど、、、って思いました。
だったら安価なショックアブソーバー型を沢山付けた方が意味があるのでは?とも思います。
優先順位③ 免震
理想の優先順位は②です。
免震は基礎と家がゴムを介して宙に浮いてるようなイメージで別の動きになるので地面は揺れても家は揺れないような構造になってます。
鶏や鳥類は体を動かしても顔は全く動きません!
YouTubeなどで観ると面白いです。
効果は絶大です。
タワマンの場合は絶対に免震です。高層階だと横に5m揺れるなんて話も、、、、ただコストが非常に高い(そもそも戸建用に開発されてない)
タワマンだと数十億するでしょうね。
戸建に採用するには現実的では無いですね。
一部、戸建用に開発された免震基礎パッキン的なものが販売はされてはいる。
ちなみに地震保険で割引対象に免震建築物割引50%ってのが有りますが、耐震等級3の50%割引と併用はできない為
わざわざ証明取るする必要はないです。
それと稀ですが、突き上げ地震の上下に揺れる場合は免震も制震もあまり意味は無いと思います。
どれも横揺れ対策装置だから。